2019年3月25日月曜日

05_吉屋信子記念館


現在は市民の学習施設として利用されている吉屋信子記念館(旧吉屋信子邸)
吉田五十八氏による設計で春と秋に期間限定で公開されている。
ゴールデンウィーク中は毎日一般公開されていたので見に行った。




吉田五十八設計の建物は初めての経験で現代数寄屋建築の印象が強いけれど、デザインがすっきりしていてモダニズムにも通じる落ち着いた印象を受けた。
建物は昭和37年に建てられ、70坪程度の木造平屋となっている。パンフレットによれば『吉屋に「奈良の尼寺のように」と望まれて、この長谷の家を設計した』ということだ。
また敷地は570坪ほどある。これらは故吉屋信子さんの遺志により、鎌倉市に寄贈され、昭和49年に開館した。




北側に設けられた書斎の窓から見える藤棚。トップライトからの光がとても印象的でした。

庭から自然豊かな環境の中に佇む建物を見ると、こういう環境で創作活動をすると自分の中からどういう物が生まれてくるのだろうか。思わず考えてしまう。
春秋の期間限定ではありますが、見学出来るので鎌倉に行った際は見に行かれてみてはいかがでしょうか。

設計者:吉田五十八
竣工:1962年
所在地:神奈川県鎌倉市
撮影日:2008年5月6日
国登録有形文化財(2019年)

2008年5月26日付 デザインスタジオバオバブのスクラップブックより転記再掲


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